「水を、コラーゲンに変えられないか」 ― 顧客の一言から生まれたコラーゲン水の開発秘話 ―

「化粧水の“水”を、ただの水のままにしておくのはもったいない」
ある化粧品メーカー様から寄せられたこの一言が、すべての始まりでした。
保湿成分や機能性原料にはこだわる一方で、処方の大半を占める“水”は精製水が当たり前。
“水そのものを価値に変えられないか”
この発想が、JTSの開発スイッチを押しました。

水は溶媒であり、脇役。
当時、「水を美容成分として訴求する」という考え方は、業界でもほとんど前例がありませんでした。
コラーゲンは、肌のハリや弾力を支える主要成分として広く知られ、化粧品においても長年活用されてきた素材です。
一方で、その多くは「有効成分」として使われ、水そのものの役割を置き換える発想はほとんどありませんでした。
しかし、コラーゲンはアミノ酸やペプチドを豊富に含み、本来は水と親和性の高い性質を持っています。
この特性に着目し、「水の代わりにコラーゲン由来の成分を使うことで、基材そのものに価値を持たせられないか」という発想が生まれました。
単なる保湿成分の追加ではなく、処方の大部分を占める“水”を見直す。
この視点の転換こそが、コラーゲン水開発の出発点でした。

こうして誕生したのが、KGKコラーゲン水、そしてさらに発想を進化させた
KGK発酵コラーゲン水 です。
発酵というプロセスを取り入れることで、
世界初のINCI名の取得に成功し
さっぱりとした使用感
水として使える処方自由度
を両立。
精製水の代わりに配合することで、「水から語れる処方」を可能にしました。

JTSは、この開発において単なる仲介役ではありませんでした。
「水を変えたい」という顧客の要望を言語化
処方・表示・使用感までを見据えた開発テーマ設定
顧客の声を起点に、技術と市場をつなぐことで、
“アイデアで終わらない原料”としてコラーゲン水を育ててきました。

コラーゲン水は、
水の代替原料として使用可能
表示名称の先頭に記載可能
といった点から、化粧品開発の新たな選択肢となっています。
この原料は、JTSが現場の声を受け止め、
「それはできるのか?」を「どうすればできるか?」に変えた結果、生まれました。

顧客要望を起点にした原料開発ストーリー
・技術背景を理解したうえでの提案力
・“前例がない”を形にする実行力

JTSはこれからも、開発現場の声に耳を傾け、
新しい選択肢を原料という形で提供し続けます。

本記事の著者

柳楽 / 株式会社JTS(ジェイティエス) 営業部マネージャー

2013年、JTSに入社。全国多数のお客様を担当し売上拡大に貢献。
コスメコンシェルジュ®の資格を保持し、アクティブ成分(機能性成分)の提案を得意としている。
現在は原料開発にも注力し営業部全体のマネジメントを行う。